医師国家試験とは

医師は言うまでもなく国家資格です。資格を持っていなければ医師の仕事をすることはできませんし、当然ながら医師として開業することもできません。医師になりたければ、まずは最初の関門として高校を卒業した18歳の段階で大学の医学部に入らなければなりません。日本では大学の医学部を卒業した後、毎年3月中旬頃に行われる日本の医師国家試験を受験し、それに合格すると晴れて医師の国家免許を取得できるわけです。医師免許を取得した後は研修医として病院や医療機関に行って、実際の医療現場で働きながら医師としての経験を積むわけです。
先に紹介したように医師は国家資格であり、医師国家試験に合格してようやく医師の免許が下されるわけです。それでは医師となるのに決定的な意味を持つ、日本の医師国家試験とはどのような試験なのでしょう。ここでは日本の医師国家試験について見ていくことにします。

日本の医師国家試験の問題は、マークシート式の試験になっています。出題者は厚生労働省によって委託された専門家のグループです。先に紹介したように医師国家試験は一年に一回実施されており、実施時期は概ね毎年三月頃となっています。気になる医師国家試験の出題内容や傾向ですが、それにもここ数年若干の変化が見られます。従来の医師国家試験は断片的な医学知識が多く出題される傾向にありました。ですが近年はやや応用とも言うべきか、そうした医学的知識から一歩踏み出し、知識から総合的に整理された医学理論に関する問題が多く出題されるようになりました。最近の医師国家試験の問題について具体的に紹介しますと、例えば正常機能や構造、主要症候群といった内容に出題範囲は及んでいます。それ以外のここ数年の医師国家試験の出題傾向としては、基本的な医学総論、医療知識が増えていて、その他には保健医療論や公衆衛生等の分野にまで出題問題が広がっています。全体の傾向としては、断片的な知識が問われることの多かった従来の医師国家試験の出題傾向と比べ、最近はより幅広く、尚且つ万遍無い知識が求められるようになっています。医師国家試験の出題傾向にこのような変化が見られるようになった理由及びその背景としては、やはり医療を取り巻く環境、社会変化が挙げられるでしょう。そうして新しい変化に対応できて、尚且つ今後に求められるより総合的な医療のできる医師を育成する目標があります。医師国家試験は国家試験と名がつくだけあって相当の難関です。ですが、もっとも医師国家試験に合格してとしても、それですぐに医師となって実際に患者を診察し、それを職業にできるというわけではありません。国家試験合格は、あくまで医師の卵として研修に参加できる資格を得た、医師になるための最初のゲートをくぐることを許されたということを意味しているだけなのです。言うまでもなく、その後にはいよいよ一人前の医師になるための長い道のりが待っているわけです。

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最終更新日:2015/7/10