医学部の選び方

医師になりたければ、大学の医学部に入学することがその第一歩となります。ここまでその大学の医学部のあらましについて触れてきましたが、ここで大学の医学部関係者の話に耳を傾けてみましょう。この人は毎年大学の医学部の入学試験における面接試験に携わっているそうですが、この人に話を聞いてみると、医学部の入試で入学希望者の学生に対して面接を行うと、学生の中には地域医療に貢献したいという希望を語る学生が多いそうです。現在の日本の地域医療は様々な問題を抱えていて、こうした若者が自ら進んで地域医療の世界に足を踏み入れてくれることは非常にありがたいことで、医学部関係者としてもおおいに応援してあげたいところなのですが、実際の地域医療となると、当然のことながら僻地の現場へ行かなければならないことが多くなります。とはいうものの、本当に実際に僻地の医療現場へ行くことを受け入れられる若い医師は多くないのが現実です。それはそうでしょう。余程個人で高い理想や夢を持っていない限り、便利で快適な都会での生活から離れて、自ら進んで僻地に赴くことにはやはりかなりの抵抗を伴います。そして言うまでもなく僻地での仕事は、仕事のみならず生活やその他の様々な面で困難を伴います。その結果現実には都市部にばかり医師が集中し、その一方で僻地には医師がおらず、肝心の地域医療の振興が遅々として進まないといった問題に直面します。もし本当に地域医療の仕事を志して、それで医師の道を目指そうと言うのなら当然こうした現実を知っておかなければなりません。そうして自分の志望と現実との両方を検討していかなければなりません。
先にも書いたように医師と言う職業は専門性の高い仕事です。そして人の生命を預かるという尊い使命を負っています。別に他の職業がそうではない、というつもりはありませんが、医師という職業は社会的に地位が高く、当然ながらそれに応じた大きな責任を負わされることになります。若い人たちがそのことを知りつつ、医師、或いは看護士や看護婦と言った医療現場での仕事にあこがれてこの道を志してくれることは、非常に喜ばしいことです。ですが医師という職業で生計を立てようと考えるのなら、その動機や目的、更には個人の夢もさることながら、当然その手段も考えることです。手段と書くとわかりにくく思われるでしょうが、例えばこういうことです。総合病院等の大きな医療現場でまずは一人の医師として経験を積み、その後で自ら病院を経営してやっていくのも一つの道です。皆さんが医師の仕事ぶりと聞くと以上のような状況を想像するでしょうが、医師の仕事の手段はそれだけではありません。一方で第一線の医療現場とは異なり、大学病院のような大型総合病院または大学における研究の中枢となって、その中で教授や助教授となって病院や研究機関の経営にあたる、といった方法もあります。いわば前者が医師、後者が医療分野の研究者と言えるでしょう。またそれだけではありません。他にも病院からは一歩離れた立場で医療コンサルタントという医療の専門家として、医療機関の外部から病院を支えるという道もあります。いずれにせよ最初は経験を積み、そして医療のプロフェッショナルとして一国一城の主となることは可能です。

先にもお話したように、科学技術の進歩と革新、高齢社会の進行等、日本の医療を取り巻く環境は刻々と変化しています。それを受けて将来の医療の世界は大きく変わることが予想されます。もしこれをご覧の皆さんが大学の医学部に入り医学の道を志すというのなら相応の覚悟が必要となるでしょう。前述のとおり将来は医師が過剰となる時代です。医師とて生き残りを考えていかなければならない時代となるのです。大学の医学部に入って将来医師を志すのなら、まずは大学の医学部に関する内容や、実際の医療の現場の仕事ぶり等関連の情報収集を徹底することです。そうして医師になりたいという志望理由や動機、そして将来設計をきちんと整理することです。医師を志す若い人達には将来後悔をしないような医学部選択をしてほしいものです。

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Last update:2017/8/17